これからの日本代表

 今回の日本代表の欧州遠征は誰もが思ってらっしゃるのではないかと思いますが、非常に後味の悪い消化不良の結果に終わってしまいましたね。よかったところよりも悪い面が目立ってしまった内容だったと感じます。
今回は珍しく代表選手がサポーターのみならず、協会幹部やサッカージャーナリストに批難されていることでも厳しい現状が窺えてると思います。中田浩ラトビア戦、ウクライナ戦共に戦犯になってしまったと思いますが、彼をあえて擁護するならば、ジーコが彼をボランチで起用するのではなく、手薄といわれる左サイドバックで使ってあげるべきといったところでしょうか。
ラトビア戦の終盤間際でボランチに移った中田浩が致命的なパスミスを犯して同点に追いつかれるという失態を犯してしまいましたが、中田浩が左サイドバックに入っていた前半は無難に左を抑えていたのかなと、大目に見ればそんな感じもしなくもありません。
ただ所々でのパスミス等は責められて当然ですし、本人もしっかりとした自覚が必要だと思います。

サイドバックというポジションはジーコが未だに固定しかねている感が否めませんので今後どうしていくのかと心配な点は確かにあります。ウクライナ戦では三都主が攻撃にほとんど絡めず、稲本潤一が出すパスの意図というものも全くわかっていないようにみえましたし、本人がうまくやれないことでファウルをとられると、苛々から執拗に審判に抗議をし、言わなくていいことまで突っかける見苦しいシーンも間に受けてしまいました。
その場面では中田英がすぐにもうやめろと三都主を突き飛ばすぐらいの気概で静止していましたが、今回協会会長の川淵キャプテンも憤りから指摘されているように、自分ももう少しプロ意識、代表なんだという強い自覚、責任感、緊張感を持って彼等には試合に挑んでほしいと強く感じる至大です。

今後左サイドバックでは本来市原でウイングバックを務めている村井もジーコが起用する可能性が大いにあると思います。三浦の立場もどうなってくるのかわかりませんが、ジーコ三都主の姿勢を今後見てみてそれでも改善されないのであれば、個人的に左サイドバックは五輪代表時代に左ウイングバックで経験のある駒野を使うか、フレッシュで売り出し中でもある村井の起用を望みたいと思っています。
東京ウ゛ェルディの左サイドバックに相馬という、足元の技術に優れ、突破力、クロス精度、世界のサイドアタッカーにもひけを取らないフィジカルを持った総合力でも代表に申し分のない若手の選手がいますが、ジーコは彼のアピールに関しても正当な評価を降して是非一度は代表で試して欲しいなと個人的に思います。

サイドバックセンターバックは、加地、宮本、中澤で今のところ外す理由はないと感じますが、坪井を起用するのであれば、センターバックではなく、是非加地と争わせる形で右サイドバックでの起用も考えて欲しいと感じています。
坪井のスピードは日本一だと思いますし、3年前のコンフェデでもフランスと戦った時坪井はアンリにも抜かれずほぼ抑えていました。ただ彼はセンターバックで起用されるとこれまで何度も空中戦で競り負けてゴールを許すといったシーンがあったので、彼を右サイドバックにもっていくことで坪井のよさをさらに引き出せるのではないかと思います。
ただ彼はドリブラーでもありませんし、クロスをあげるようなタイプでもないので基本は間違いなく加地になりますが、守備固め時に起用された時、1対1に強い面を見せて「俺を忘れるな」というぐらいのパフォーマンスをみせて欲しいと思います。

僕が今回坪井について細かく述べさせてもらったのは、おそらくジーコは来年の最終メンバーに坪井はいれるのではないかと感じるところがあるからです。僕が監督ならば坪井の招集にはかなり考えるところがあると思いますが、ジーコの思考、選出してきた選手のタイプとして考えると坪井は外されないような気がします。適材適所で彼の長所であるスピードと1対1の強さを引き出せれば日本代表もさらに守備が強くなると感じます。

ボランチセンターハーフ、それから1.5列目の選手に関しましてはこれは今後も熾烈な争いになると思います。サッカーマガジンジーコが述べたボランチのファーストチョイスに関しては今でも福西だそうです。
当然アジアカップ優勝や、コンフェデでギリシャに勝利し、ブラジルともいい勝負をした功労を考えれば1stチョイスは福西になる、これは当然の妥当な見方だと思います。
サポーターもこれに関しましては8割以上が意義がないのではないかと感じますが、東アジア大会北朝鮮に敗れた時の内容等を考えるとまだまだ福西も日本不動のボランチと言われた稲本潤一から完全にポジションを奪うまではいかないと思いますし、あの二人のさらなる熾烈なポジション争いが代表全体の活性化、成長に繋がることが何より重要なことだと思います。

稲本潤一に関してましてはラトビア戦が非常によかったと感じます。もちろんあの男の力はあんなものではないと思いますし、3年前の勢いを取り戻すにはまだまだ努力が必要だと感じています。だからこそ稲本には何よりイギリスで試合に出つづけることが最大の復調、復活のための場であると感じますし、ワールドカップのためには常に試合に出てくれないと困るということですね。
監督と確執が消えないのであれば12月いっぱいまで下部リーグでマッチフィットネスを最高の状態にし、1月にプレミアリーグのほかのチームに意識をし、完全復活に向けて頑張って欲しいと思います。

今回ジーコ松井大輔を招集し、彼のよさを左のセンターというポジションで存分にだしてくれたと思いますが、ウクライナ戦であのポジションに稲本潤一が入るなど、ジーコの戦術に関しては様々なパターンというものが見受けられます。次回以降の代表戦では小笠原や福西も戻ってくるため、中盤を4人で構成するならば、今のところジーコの中では福西、中田英、中村、そしてもう一つの椅子を稲本潤一松井大輔、小笠原に争わせるという形なのかもしれません。

ギリシャ戦、ブラジル戦の布陣、メンバーが現代表における最も強い形とほとんどのサポーターも感じていると思いますが、ジーコが今回新たに試した中盤ダイヤ型の4−3−1−2が特にラトビア戦の前半で機能し、かなり面白いのではないかといえる一定の収穫があったので、今後中盤を動かし、ゲームを作れる稲本潤一を中盤の底、1ボランチの形で起用される形も見てみたいと大いに感じています。

FWに関してはジーコならば高原、柳沢、大黒、玉田この4人はもう確定だと思います。高原、柳沢は現在ではポストプレーを基本とするCFになりつつありますし、大黒はセカンドトップ的な役回りで決定機を決めてくれる期待、玉田に関してはカウンター戦術においての速攻という点でスピードが顕著に活きるという個性をもったこの4人がジーコの中でもう固まりつつあるのではないかと思います。

今後の4バックでの布陣ではボックス型の4−4−2かダイヤ型の4−3−1−2になっていくと思いますが、最後下に僕個人の希望、期待を兼ねて理想布陣を書いておきます^^
長くなりましたが今回のブログはここまでにさせていただきます。
ご拝見くださりありがとうございましたw


4−4−2           4−3−1−2
    高原  柳沢           高原    柳沢     
   (大黒)(玉田)         (玉田)  (大黒)
 中村       小笠原           中村
(松井)     (中田英)         (松井)
    稲本 中田英          小野     中田英
     vs (小野)        (松井)  稲本 (松井)
    福西                   vs        
駒野          加地          福西
(村井)       (駒野)   駒野          加地
(相馬)中澤  宮本 (坪井)  (村井)        (駒野)
      (岩政、田中)    (相馬) 中澤  宮本 (坪井)
      川口               (岩政、田中)
     (土肥)               川口
                       (土肥)